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こぎつね物語 第3話 『手紙』


かあちゃんが、いなくなって数日。ふうはどうしているのでしょう。

「かあちゃん、おいらがあそんでばかりだから?」
「かあちゃん、おいらがあまえてばっかりだから?」
「かあちゃんなんて、だいきらいだ!!」
「うそだうそだ!!おいら、かあちゃんが大好きなんだ…」

そうなんです。ふうは、泣いてばかり。
雪で、かあちゃんを作って抱きついてもみました。
ちっともあたたかくありません。
でも…かあちゃんが傍にいてくれるようでした。

「雪のかあちゃん」ふうはそう呼ぶことにしました。あたたかい日は嬉しいのだけど、かあちゃんが小さくなるので嫌でした。

そんなある日、朝、いつものように雪穴から外にでると、雪のかあちゃんの横に赤い手袋が落ちていました。

「あれっ?これは前に、かあちゃんと散歩をしていた時にひろったものだよ。片方しかなかったけど、かあちゃんと手をつなぐから片方でいいやって…あれ?何か入っている!!」

フウヘ
トツゼン、カアチャンガ、イナクナッテシマッテ、オマエハドウシテイルダロウ。
オマエノコトガ、キライデ、イナクナッタノデハナインダヨ。
キツネハネ、「コワカレ」シナキャイケナイドウブツナンダ。
ソウシナキャ、タベモノノスクナイキビシイシゼンノナカデ、イキテイケナインダ。
ホントウハ、モットハヤクソウスベキダッタ。
デモ、カアチャンモ、オマエノソバカラハナレタクナカッタ。カワイクテカワイクテ、シンパイデシンパイデ。

タベモノノツカマエカタモ、アソビナガラ、モウジュウブンニオシエタヨ。
デモネ、ヒツヨウイジョウニトッテシマッテハダメダヨ。
アイジョウモ、ユウジョウモ、カアチャントスゴシタコトヲオモイダセバ、キットダイジョウブ。
ソシテ、イツカ、カアチャンイジョウニダイスキナアイテガアラワレル。
ソノトキガクルマデ、カアチャンハ、イツモイツモ、フウノココロノソバニイル。ヤクソクスル。

ダイスキナ、フウヘ
カアチャンヨリ


「かあちゃん!!かあちゃん!!」

そういえば、ふうは思いだしました。
かあちゃんが、いなくなってしまう前の晩のこと。
温かい雨が、ふうの顔に沢山沢山ふってきたのです。冷たい雨なら、きっと飛び起きたのでしょうが、何故か気持ちよくて、ふうはそのまま深い眠りに落ちたのでした。

「あれは、かあちゃんのなみだだったんだ…」


                                        ・・・明日へ続く
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Comment

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ハルピーはお母さんがいなくなったらどうしたらいいか分からない(T_T)エミリーは死ぬまで子供は離せません(・_・;動物の世界は人間の世界より厳しいですね。BANさん喉大丈夫ですか?寒いのでマフラーして体を守って下さい(*^_^*)
2012年11月15日(Thu) 22:29
編集
エミリー&ハルピーさんへ

コメントありがとうございます!!数少ない読者のお二方です!(笑)最近は、育児放棄やらで、動物に人間が見習わなければならないことが増えましたね。とほほほ。
BANはすごい静電気製造人間なので、今、タオルをまいて出勤しています。勿論、自転車出勤です。

物語は最終回が近づいてきました!!
2012年11月16日(Fri) 07:53












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